活断層の上に都市は存在する
1948(昭和23)年にマグニチュード(M)7.0を記録した福井地震や、1995(平成7)年に発生した兵庫県南部地震(M7.3)などは、「都市直下型地震」と呼ばれてきます。これは単に大規模な地震というだけでなく、大都市の真下の浅い場所で発生したため、被害が一段と大きくなった地震のことです。
日本の都市の多くは山裾に存在するが、活断層が平野から山を持ち上げているのです。つまり都市の多くは活断層の上にあり、常に地震が真下で発生する危険を抱えているのです。例を挙げるなら和歌山、徳島、新居浜、松山などの諸都市は、紀伊半島から四国の中央構造線の上に並んでいます。熊本は東の郊外に布田川・日奈久断層系、大分は府内断層など、一つひとつ例を挙げていってはきりがありません。
被害を悪化させる軟弱な地盤
堆積してからさほど年代が経っておらず、軟弱な土砂でできた地盤の上に、平野や盆地にある多くの都市は存在します。軟弱で厚いだけの土砂は、単に建物を支える力が弱いだけでなく、地震波を増幅させる効果を持っています。1948(昭和23)年の福井地震では、そのために被害が拡大しました。つまり地盤が脆いため、都市直下型地震はより大きな被害をもたらす危険を秘めているのです。