負傷者の搬送法
応急処置を終えれば、ケガ人を可能な限り速やかに病院へ搬送しましょう。被災地では救急車は来ない可能性が高く、自家用車も使えないので、自分たちの力で病院へ運ばなければなりません。
一言で搬送法といっても、症状によって種類があります。頭を負傷した人は、原則として動かさないようにしましょう。搬送する際には、十分に慎重を心掛けて運ぶことが大事です。
症状に合わせた搬送法
自分で歩ける程度の軽傷の患者は、おぶったり、肩を貸したりして、痛みが増さないようにして移動します。骨折の場合は、絶対に患部を曲げないよう気をつけましょう。運び手が2人いるのなら、イスに座らせた状態で搬送することが可能です。意識不明の人の場合は、患者を水平にしてショックを与えないようにしながら、3人以上で搬送します。毛布は担架の代用品として使用できます。
また、首や頭、背骨を痛めている人は、少し首の角度を変えるだけで、半身不髄や命取りになる危険があります。この場合は、医者か救急隊員が来るのを待ち、指示を受けましょう。それが期待できない時には、畳やマットレスなど平たいものを担架にし、患部にショックを与えないように運びます。帯状のもので体が動かないように固定して搬送できると一番です。
本来なら、救急車の到着まで安静にすべき種類の大ケガの時には、運び手は、絶対にケガ人の様子から目を離してはいけません。