下敷きに・・・救出までの注意
建物が倒壊して瓦礫の下に生き埋めになった時、助けを求めるためにむやみに大声を出すと、激しく体力を消耗します。もし生き埋めになった場合は、落ち着いて耳をすまし、近くに人がいないかを探るようにしましょう。もし身近に水や食糧があると幸運です。そして近くに人の気配があった場合は、そのときこそできる限りの大声を上げて救助を求めましょう。傍にあるものをたたくのも効果的です。
地震直後は、消防車などの緊急車両のサイレン音や、生き埋めになった人を捜す捜索隊の声、上空を飛び回るヘリコプターなどで、助けを呼ぶ声が届かないこともあります。こんな時、ホイッスルが重宝される。体力の消耗も、これだと心配ありません。
また騒音の中でも、ピーという高い音は伝わやすいです。首にかけるタイプの他にも、携帯電話のストラップに取り付け可能な小型のものや、人の耳により入りやすい音を出すもの、さらにはビーム光線を発するものなど、種類は様々あります。また音を立てたいときには、携帯電話のアラームや、枕元の日覚まし時計、痴漢撃退用のブザーも役に立つでしょう。
部屋に閉じ込められた場合
大地震が収まっても即座に外へ逃げるのは非常に危険です。続けて余震が襲ってきて、落下寸前だったガラスや瓦が落下してくる可能性も十分に考えられるからだ。出火したり、延焼の危険がある時以外は、少しの間家の中で待機して様子を見る方が利口だ。
また、玄関のドアが大地震によってゆがんで開かなくなり、閉じ込められたという例も多い。地震が発生した際には、できるだけ窓や玄関を開けるようにしましょう。もし一家に閉じ込められた時には、まずは玄関をけって開くか試してみよう。窓ガラスを破って外へ脱出する手もあるが、強化ガラスの場合は割るのが難しい。
その場合には消火器や丈夫な椅子などをぶつけて割ると効果的だ。柄の短いハンマーしかない時は、タオルを腕に巻くなどして破片で負傷しないようにし、また、外に人がいないかを必ず割る前に確かめます。判断できなければ、ガラスを割ることを大声で伝えることです。
2階以上の建物で、避難ハシゴや非常用昇降機がベランダに設置されていれば、それを利用しましょう。使い方などは、事前にきちんと頭に入れておいてください。昇降機が故障していたり、ない時には、シーツなどをロープ替わりにして下へ降りる他ありません。その場合、ベランダの柵などにほどけないようにシーツを結び、しっかりとシーツ同士も結んでおきます。
さらに、手足を掛けやすくするために、こぶを1m置きに作っておくといいでしょう。降りる際には絶対に慌てずに、ゆっくり慎重に降りましょう。またもし転落した時のことを考え、布団やマットレスを降りる前に投げ落としておくといいです。
エレベーターに閉じ込められた場合
地震を感知すると、エレベーターは安全設計上、自動的に最寄りの階にストップして扉が開く仕組みになっています。しかし、縦揺れの強烈な大地震の際には、エレベーターの制御装置が作動しないことも考えられます。こういう時には、扉が開かなかったり、正常な停止位置ではなく、階と階の間でストップする可能性もあり得ます。
地震が発生したら、まずはすべての階のボタンを押し、扉が開いたら、すぐに降りるようにしましょう。地震や火災の際、絶対にエレベーターで避難してはいけません。必ず階段で逃げること。もし閉じ込められた場合は、外部と連絡が取れるまで、根気よく電話を何度もかけたり、エレベーターをたたいたりして、外部の人に発見してもらうのを待ちましょう。
また、ビルやマンションでは、エレベーターに誰も閉じ込められていないか、震災後に管理人が必ず確認するよう取り決めを行っておきましょう。たとえエレベーターに閉じ込められても窒息する心配はないし、非常用バッテリーが作動するので停電しても真っ暗になることはありません。階と階の間で停止している場合もあるので、絶対に扉を強引にこじ開けて逃げようとしてはいけません。その方が遥かに危険です。
さらに誤作動などによって、階と階の間でストップしていたエレベーターの扉が開いた場合、下の階のフロアが近くに見えて、簡単に飛び降りることができそうに感じられますが、着地のバランスを崩してしまったら、エレベーターが上下する空洞に落ちる危険もあるので、これは絶対にやってはいけません。なお、映画などでエレベーターの天井から脱出するシーンを見かけるが、日本のエレベーターではこういう脱出はできないようになっています。